赤褐色のエッセンシャルオイルボトル

 

同じ画像の使いまわしで申し訳ございません。

APOTHO(アポソ)のエッセンシャルオイルには赤褐色のボトルが使用されています。

 

一般的にボトルには、茶色、青色、緑色が使用されていますが特に遮光率の関係から茶色が一般的です。メドウズでも長年茶色の遮光瓶を使用していますが、今回ダーリン・ペインは赤褐色を使用しました。しかもこのボトルは一般的に存在しないために、特注しました。では、なぜ赤褐色なのでしょうか。

 

 

 

 

彼が現在蒸留所とハーブ畑を建設しているフランス南部のコロンジュラルージュは(Collonges la rouge)日本語で訳すと赤い村。そうです、赤ワインをvin rougeというのと同じです。地元で産出される鉄分を多く含んだ赤土から作られるレンガを材料としてほとんどの建築物が建てられており、遠くから見るとまさに赤褐色。フランスでもっとも美しい村として知られており、初夏になると多くの観光客でにぎわいます。地元の人は、この美しい村に深い愛着と尊敬を持っており、今でもこの村の美しさを後世に伝えようと日々建物の保全に努めています。

 

新しく村人の一因になったダーリン・ペインも「何か村のためにできることは」と考えて思いついたことが、赤褐色のボトルを自身のAPOTHO商品に使用することでした。この美しい土地への敬意を赤褐色のボトルで表現したのです。

 

 

 

赤褐色のボトルを撮影していましたが、実際はきれいな赤褐色があまり表現できませんでした。是非とも皆様実物を手に取っていただきダーリン・ペインの思いに思いを馳せていただければ嬉しく思います。

 

彼は、相手や自分が今いる環境をとても深く愛する人です。そもそもメドウズは自分が生まれ育ち、そして故郷でもあるイギリスカンタベリーの原野(meadow メドウ)から名づけられました。メドウについて書かれた文献によると、

 

14世紀から15世紀、食料を効率よく確保するため人々は牛の飼育を始め森を切り拓いて牧草地に変えていきました。木々の下草が育つのを待っては刈り、落ちた種が芽吹いて育つのを待ってまた刈る。その繰り返しにより多様な野草が咲く豊かなメドウが徐々に形成されていきました。しかし、第二次世界大戦後、耕地への転用や化学肥料を使った生産性の高い牧草への切り替えなどで、イギリスのメドウの実に97パーセントが失われました。

 

 

幼少期の遊び場であったメドウが年月を経るにつれて少なくなり、イギリスのひとつの象徴が失われていく現状に危機感を感じたダーリン・ペインは大切な自分の商品にmeadows(メドウズ)と名付け、自然の大切さを訴えています。

 

このAPOTHOでもコロンジュラルージュの美しさ、人々が村を愛する気持ちを商品に込めました。彼は外から来たイギリス人ですが、それでも村人と馴染み、とても楽しく生活をしています。Bonjourの挨拶と共に。

 

 

APOTHOの商品を見るたびに彼がこれから完成するハーブ畑に一生懸命ローズマリーを植えているところ、コロンジュの村でアイスクリームを食べているところ、人々と談笑するところなどひとつひとつのシーンが蘇ってきます。今日は彼は何をしているんでしょうね・・・。

 

 

 

ダーリン・ペインの考えは間違っていなかった

メドウズアロマテラピープロダクツの鈴木 壮哉です。

週末、関東地方はあいにくの雨模様でしたが素敵な週末を過ごされたのではないでしょうか。

 

先週より発売を開始いたしましたダーリン・ペインが提案する新しいエッセンシャルオイルブランドAPOTHO(アポソ)。フランス語で薬局を意味するapothecary(アポセカリー)の造語です。現代に必要とされているアロマテラピー、エッセンシャルオイルを彼が30年間培ってきた経験を基に生まれたブランドは、従来のメドウズとは少し異なります。大々的に「新商品」として告知をせず、現在はオンラインショップとAmazon等の一部で販売をしていますが、これは彼が彼のペースで1本1本心を込めて作り上げているため、大量に販売をできないためです。ボトルも思い入れのある赤褐色のAPOTHO専用。ダーリン・ペインのこれまで、そしてこれからの気持ちを素直に商品に投影しています。

 

さて、このAPOTHOを販売するにあたりダーリン・ペインから言われていること。それは、「エッセンシャルオイルの持つ力を改めて多くの人に届ける努力をしてほしい」でした。メドウズのエッセンシャルオイルでも一貫して彼が言い続けていることです。学術的、臨床的ではなく、シンプルに誰もがそのエッセンシャルオイルを使うことで、植物の持つパワーを感じることが出来る。APOTHOならなおさら皆さんが普段手に取らないエッセンシャルオイルに触れるいい機会にしたいと彼は願っています。

 

そうなんです。普段なかなか手に取らないエッセンシャルオイルというのがポイントなんです。

 

とはいっても、香りの好みや用途から使用することが難しいエッセンシャルオイルはたくさんあります。しかし、名前がよく知られていて、でも価格や使用頻度の問題から購入に二の足を踏まれている方がいらっしゃるとすればこれらのエッセンシャルオイルではないでしょうか。

 

・ゼラニウム

・クラリセージ

・マジョラム

・サイプレス

 

店頭でマジョラムを手に取ったけど、使用頻度からいくと「ラベンダー」で代用ということは間々あると思います。

 

そこで、まず私に出来ることは何かを考えました。一番最初にやらなくてはいけないことであり、もっとも大切な作業である小売価格の決定です。

 

価格を決める際考慮すべき事柄がいくつかあります。原価、為替変動に対応する余裕、利益など。しかし、今回一番大切にしたのは、ダーリン・ペインの、

 

「エッセンシャルオイルの持つ力を改めて多くの人に届ける努力をしてほしい」

 

という思いです。そこで私は主要メーカーの価格を調べました。

 

内容量10mlで、とても有名な国内最大手メーカーからインターネット専売の業者まで幅広く調べました。そして、私は彼の想いを実現すべく思い切った価格をこれらのエッセンシャルオイルに当てはめました。

 

 

国内最大手メーカーとの価格の比較(税別)

 

国内最大手

メーカー

APOTHO
ゼラニウム 2,700円 1,900円
クラリセージ 3,000円 1,900円
マジョラム 1,800円 1,500円
サイプレス 1,700円 1,500円

ラベンダー

(フランス)

2,000円 1,500円

※こちらは参考を目的としており、他社エッセンシャルオイルの価格の妥当性を疑問視するものではありません。

 

 

このブログでたびたびご案内をしておりますが、エッセンシャルオイルの価格が上昇を続けています。特に良質なエッセンシャルオイルの価格は10年前の2倍、3倍ということも珍しくありません。そのため、この価格を思いついたとき正直悩みました。価格は安定性が大切、1年後に価格改定などということになるとお客様の信頼を失います。しかし、ダーリン・ペインが大切にする「エッセンシャルオイルの持つ力を改めて多くの人に届ける努力をしてほしい」という思いを実現したいこと、そして私もその考えにブレはないことから周囲の反対を押し切り実現しました。

 

ここ数日、インターネットでAPOTHOエッセンシャルオイルにお客様からご注文を頂いております。本当にありがとうございます。APOTHOエッセンシャルオイルで人気の上位5品目をここでご紹介させていただきます。

 

 

1位 ラベンダー(フランス産)

 

2位 クラリセージ

 

3位 ゼラニウム(ブルボン)

 

4位 ラヴィンツァラ

 

5位 オレンジ(スイート)

 

やはり、ダーリン・ペインの言うクラリセージやゼラニウムがランキングに入ってきました。彼の考えは間違っていませんでした。ラヴィンツァラは1本エッセンシャルオイルボックスに入っていると重宝するエッセンシャルオイル。今後どのように推移するかわかりませんが、まずはダーリン・ペインの言う皆様に使っていただきたいエッセンシャルオイルが少しずつでも、着実に皆様のお手元にお届けできるというのは販売業者としてとてもうれしく思います。

 

 

 

輸入業者としての役割は、大切な作り手の想いを着実にお客様へお届けすること。これはメドウズ、アポソ両方とも変わりません。特にアポソの場合、ダーリン・ペインと私が1から作り上げたものなので深部を知ることができます。そしてメドウズには日本で販売されて25年の積み重ねがあります。これから彼と作り上げるもの、そしてこれまで彼と作り上げてきたもの。これまでの財産を大切にして、しかし時代の変化に即して変化しながら、彼のエッセンシャルオイルに対する想いをこれからも着実に皆様にお届けし続けていきたいと思います。

 

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アポソオンラインショップ(メドウズ内)

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JUGEMテーマ:アロマテラピー

お客様が喜ぶアロマテラピーとは何か、メーカーができること アポソ誕生の背景(その3)

(前のブログの続きになります その2はこちらです)

その1はこちらです)

 

ダーリン・ペインが誰でも安心して手軽に使えるエッセンシャルオイルのブランド名はAPOTHO(アポソ)になりました。聞きなれない名前ですが、これはフランス語のapothecary(アポセカリー、薬局の意味)に由来します。アポソを生み出すにあたり、彼は以下のことを大切にしました。

 

  • 妥協はしない。これまでメドウズを共に作り上げてきた世界中のパートナーファームからもたらされるエッセンシャルオイルのみを原料とし、お客様に高い満足度をもたらす。
  • 売ることを目的とする商品作りはしない。自分の気持ちを大切にし、自分のペースで自らが商品作りを行う。
  • ライフワークにする

 

真っ白いキャンバスに1から線を引き始めたダーリン・ペインが大切にしたこれらのこと。それはやはり1991年にメドウズを立ち上げたときと同じ気持ちでした。彼がアポソ商品に込めた思いは、今後のブログで少しずつ紹介していきます。

 

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ダーリン・ペインは常日頃からエッセンシャルオイルの持つ力をもっと日常に取り入れて、人間は自然の一部として精神的に豊かな日々を過ごしてほしいと願っています。しかしそのエッセンシャルオイルが手軽でありながら正しいものでないと日常生活で精彩を放つことはできません。彼の毎日は「自然と共に歩む」。是非皆さんも私たちの商品と一緒に、豊かな毎日を過ごしていきましょう。

 

 

 

お客様が喜ぶアロマテラピーとは何か、メーカーができること アポソ誕生の背景(その2)

(前のブログの続きになります その1はこちらです)

 

ダーリンと話し合った結果、私たちは以下のことを実践していくことになりました。

 

  • 企業の生命線である高品質な商品の安定供給
  • メドウズにしかない、オンリーワン商品の発売
  • 原点回帰

 

メドウズにお客様が期待をしていること、それはお客様が愛する商品、信頼を寄せる商品を変えることなく絶えず供給していくこと。原材料の枯渇や価格の上昇などで市場環境は厳しさを増していますが、まずは「商品の安定供給」これが大切です。そしてオンリーワン商品の販売として、私がメドウズを引き継いでから販売したローズウォーターやシアバームシリーズは多くのお客様にご愛顧いただいており、これまでのアロマテラピーとはあまり縁がなかった新しいお客様も獲得できました。特にローズウォーターは250mlオーガニックでありながら、2,200円という手ごろな価格によりケンコーコムでも販売1位、弊社を代表する商品に育ちました。お客様が喜んで下さる新商品を販売することもメーカーには必要です。そしてダーリン・ペインがお客様と業界の発展にできることであげたことは「自身の原点回帰」でした。

 

 

ダーリン・ペインの宝物、ジャスミン(コンクリート)缶

 

 

ダーリン・ペインがメドウズを設立したのは1991年。その時彼は「適切な価格でお客様の役に立つ商品をお届けすること」を大切にしました。当時の香料には混ぜ物や偽物が多く、彼はその状況に憤りを感じていました。だからこそメドウズは、高品質な商品を適切な価格でお届けすることを第一に掲げたのです。その後日本ではキャリアオイルを中心にメドウズは成長を遂げていくことになりますが、これは前輸入元の戦略でした。そして、オーガニック商品への興味関心が少しずつ高まる中、輸入元の声に応じるようメドウズでは、これまでの商品に代えて、オーガニックエッセンシャルオイルを2007年に発売します。

 

しかし、それまでメドウズをご愛用頂いていたお客様で「ここまでの品質を求めていない」方もいらっしゃいます。オーガニック化したことにより従来の商品と比べ価格が上がりました。メドウズを使い続けたかったのに、やむを得ず断念する方もいらっしゃいました。この混沌とした状況で2008年に私はメドウズを引き継ぐことになります。

 

私はこのオーガニックエッセンシャルオイルの香りと品質に自信を持っています。どのお客様にご使用いただいても恥ずかしくないと思っていますし、多くのお客様からお喜びの声もいただいています。しかし、これまでメドウズを愛してくださっていたお客様をばっさりと切り捨てる戦略は正しくなく、私が決断したことではないにせよ、これまでずっと申し訳なく感じてきました。だからこそ、私が発売する商品はどなたでも使いやすい商品であることを心がけています。

 

市場の変化に適応し業界、お客様そしてメドウズが成長するために何が必要か。ダーリン・ペインがアロマテラピーに携わり30年以上、私が日本法人の代表となって10年経過した今、もう一度当初の気持ちに立ち返り、「誰もが安心して使える高品質の商品(新しいブランド)を生み出そう」ということになりました。ダーリン・ペインも私も「原点回帰」です。メドウズの素晴らしさをそのまま残し、現在そして将来のお客様に引き続き魅力的な商品を提供していく。そして業界への責任を果たすため、ダーリン・ペインがメドウズを立ち上げたときと同じ志で新しい新しい挑戦を始めることになりました。

 

ちょうどその時彼は、フランスでハーブ畑と蒸留所を建設中でした。奇しくも彼自身原点に立ち返り、もう一度アロマテラピーと真剣に向かい合おうとしていた時でした。このように、私たちは新しいブランドの誕生に向けて共に歩みだしました。

 

(その3へ続く)

 

 

お客様が喜ぶアロマテラピーとは何か、メーカーができること アポソ誕生の背景(その1)

メドウズアロマテラピープロダクツの鈴木 壮哉です。

昨日こちらのブログで、アポソ(APOTHO)の発売をお知らせしたのですが早速オンラインショップへのアクセス数が通常の2.5倍になり、多くのお客様に商品のご注文を頂きました。ありがとうございます。ラベンダーやティートゥリーといった定番だけではなく、ゼラニウム(ブルボン)やクラリセージなど他社では比較的高価なエッセンシャルオイルへのご注文が目につきました。

 

ところで、なぜメドウズとダーリン・ペインがアポソを生み出すことになったのか。その背景を少しご紹介させてください。

 

旧輸入元からメドウズが独立し日本法人が設立されたのは2008年。今からちょうど10年前のことです。それまで卸販売をしていた私が三木、山内そして他のスタッフと共に初めてメーカーとして再スタートを切ったのです。当初は、毎日が必死でしたが少し落ち着いてくると、以下のようなことが見えてきました。

 

日本にアロマテラピーが普及して今年でおよそ30年。黎明期には数えるほどしかメーカー・ブランドはありませんでしたが今では公益社団法人日本アロマ環境協会認定表示基準適合精油だけでも約70存在します。ここにないメーカー、ブランドもあり、それほど大きくはないマーケットで必死にシェア争いをしています。お客様の商品の買い方も変化し、これまで店舗でセラピストやスタッフと相談をしながら商品選びをしていたお客様の商品購入がインターネット中心になりました。エッセンシャルオイルは種類が多く、サイズもメーカーにより3ml、5ml、10mlとまちまちです。エッセンシャルオイルだけでなく、キャリアオイルやクレイ、みつろう等の基材まで含めると小売店がすべてを在庫として用意するのはとても大変です。そのため、「小売店に行っても欲しい商品は取り寄せだった」となり、自分が必要とする商品が確実に手に入るインターネットで商品を探すようになるのは自明でした。メドウズにいただくご注文を見ても、これまであった小売店がどんどん減っていき今ではそのほとんどが自店使用の病院やサロンです。

 

日本アロマ環境協会公式サイトから

 

インターネットでの販売が多くなると、販売店の間で価格競争が始まります。同一の商品を少しでも安く販売をする。大手のメーカーの間では、安売りをする業者には商品を卸さないという本来であれば違反行為ですがあえてそれをしてでも値崩れを防がなくてはいけなくなりました。同時にインターネット専売による安価な精油が登場し、これまでの常識では考えられないような価格でエッセンシャルオイルが販売されています。しかし、商品の品質は玉石混合、中にはラベンダーと称していながら実際はラバンディンであることも少なくありません。インターネットのレビューを見ると、もちろんいいことも書かれていますが評価されていないことも多く、これがエッセンシャルオイルやアロマテラピー全般への不信感へとつながっています。

 

 

このように、市場環境が大きく変化する中メドウズに信頼を寄せていただくお客様のお声にお応えしながら、古くからあるメーカーとして市場への信頼を取り戻し、業界の発展に貢献できることは何かないかをダーリン・ペインとことあるごとに話し合ってきました。

 

(その2へ続く)