とても前向きで事業拡大に意欲的なイギリスのメドウズ(その2)

やはりロンドンは雲が多い天気でした。

 

観光シーズンでバッキンガム宮殿前は大混雑。

 

 

私がヨーロッパにいる間「アロマテラピーをする方なら誰でも1度は名前を聞いたことがある有名なメーカーが倒産」したことを知りました。ここ数年アロマテラピー業界は右肩下がり、多くの業者が倒産、廃業をしていますがついにここまで有名なメーカーがと絶句しました。

 

何十年も前にアロマテラピーはブームになり、多くの会社が業績を伸ばし出店や工場の新設、東京都中心地への本社移転をしたものの、ブームが去り今になって過剰設備が重荷となり資金繰りに窮する会社が多いようです。それはまさに「バブル景気」のよう。バブル崩壊後の日本経済のような有様が日本のアロマテラピー業界です。

 

その間に、新しいアロマテラピーの会社がどんどん生まれ、インターネットを中心に低価格で商品を販売し売り上げを伸ばしているようです。最近では、自社の従業員もしくは近い人がメルカリで自社商品を販売する業者まで存在し、もうなんでもありの状況になっています。

 

アーサーにこの現状を説明したところ、「これまでのメドウズのスタイルを大切にし、お客様のために自分を信じて努力を続けろ」とアドバイスをされました。メドウズを愛してくださるお客様の期待を裏切らない会社であり続けろとアーサーは言います。「そのために、アーサーもできる限りの努力と応援を日本に対して行う。歴史あるブランドとしてこれからも続けていくために、自分たちはこの機会に会社を新築し、事業の発展を目指す」と決意を表明していました。

 

 

 

 

ここ何回かのブログで、「メドウズを愛してくださるお客様のために」と書かせていただきました。オンラインショップやお電話を通じて、またお取引先様からお褒めの言葉を頂くこともあります。これは初心を忘れないよう、自分に対しての備忘録、そして私たちスタッフに対して戒めのように書かせていただいております。

 

フランス人、イギリス人と話して感じたこと。それは弱音を吐かない、そして自分が良いと信じた道をまい進する強い意志でした。彼らは常に前向きで、時には挑戦であってもそれを楽しむ余裕を持ち合わせています。もちろん、イギリスの事業面で前向きな話もプラスですが、このような事業環境でも前向きさを持ち続けることの大切さを教わったことが自分にとっては大きな収穫でした。

 

私たちは従業員が数名の小さな会社ですが、小さいからこそ常にお客様のそばにいられます。この利点を生かし、メドウズのファンをひとりでも育てていく活動を従業員が一丸となって続けていきますので、どうかこれからもよろしくお願いいたします。

 

JUGEMテーマ:アロマテラピー

とても前向きで事業拡大に意欲的なイギリスのメドウズ(その1)

話は前後しますが、フランスの蒸留所見学を終えた後7月21日からしばらくの間イギリスのメドウズ社に行ってきました。多い時には1年に2回行くのですが、今回はおよそ1年ぶりの訪問です。

 

創業者ダーリン・ペインは現在フランスにおり、実務を取り仕切っているのはアーサー&アリーナ。アーサーは私の1つ上で、他にも自然食品を販売する従業員50人の会社を経営している実業家です。今回も、2人は私を自宅に招き入れてくれて、5日間ホームステイをしてきました。

 

 

いつも手巻きずしで歓迎してくれます。まぐろとサーモンで日本製の焼きのりでした。お米はイタリアで栽培されたもののようですが、日本のお米と味は似ています。醤油をつけるという感覚がなく、浸して食べていました。

 

 

朝食はパンケーキ、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリーなどにアガベシロップを加えたフルーツサラダとクリーム。日本でも実践したいくらいおいしいです。帰国後コストコでベリー類を買い実践!

 

 

朝も夜も1日中一緒ですので、様々な話をしますがやはり話題の中心はメドウズのこと。ダーリンもアーサーも私の話をじっくりとよく聞いてくれます。まず、メドウズの現状について

 

・ローズウォーターの供給量が去年よりも増えているが、それでもまだ不足しており欠品が生じること。

・精油の販売量よりもデッドシーソルトやシアバームなどの化粧品類の売上が増えていること。

・全体の売上におけるオンラインショップの売上比率が増加していること。

・日本の従業員の皆さんは元気で、私は仕事が楽しいこと。

 

などを伝えてきました。その中でアーサーが懸念を示したのはローズウォーターでした。昨年もローズウォーターについては話し合いをしており、供給量は20%ほど増えましたが、それでもお客様からのご注文に対応できておらず一部でご迷惑をおかけしている状況です。しかし、アーサーから

 

「昨今のローズの不作でローズウォーターの価格が上がっているが、全量一括購入などで前年の2倍程度確保できないか生産者に交渉してみる」

 

と約束をしてくれました。それから20日後、私が帰国して「ブルガリアの生産者から前年の2倍のローズウォーターを一括で購入した。これからは遠慮なく発注してほしい」との連絡があり、早速、年内用として従来の2倍のローズウォーターを発注しました。このローズウォーターは、9月下旬、10月下旬に分けて日本へ向けて出荷されます。他にも新商品の話や今後の展望など滞在中たくさんのことを話してきました。

 

何事にも全力投球のアーサーは自転車をこぐ時ですら汗だくの男です。

 

 

私の話を聞き終えて、アーサーから驚きの発表がありました。

 

「メドウズの新しい事務所と工房をカンタベリー中心部から2キロのところに新築する。」

 

えっ?と思わず耳を疑いました。事務所を新築?果たしてそんな余裕はどこから出てきたんでしょう(笑)

 

 

約15年、メドウズはカンタベリ近郊の人里離れた静かな場所に会社を構えています。しかし、倉庫は手狭になり施設は老朽化。それこそ、大量のローズウォーターを最適なコンディションで保管することも難しい状況です。アーサーは、自然は豊かであるがこの環境はメドウズの成長を阻害し、お客様の利益にならないと常々考えていたそうです。そこで、カンタベリー中心部に近く、自然が豊かな場所に空調と換気が整った倉庫と工房、事務所を新築することでさらにメドウズの商品作りに磨きをかけるとのことでした。

 

現在の場所は求人を出しても場所の問題で人が集まりづらく、冬に雪が降ると何日間も道路が閉鎖されるのもアーサーにとっては悩みの種だったそうです。新しい事務所は順調にいけば来年の春ごろ竣工予定とのこと。さらなるメドウズの成長が期待できます。

 

アーサーは続けます。「仕事を通じて知り合った人とは友達にはなりにくいが、マサヤの場合国境を越えて一緒に喜怒哀楽を共有できる友人だ。それは年齢が近いというのもあるが、自分が通ってきた境遇に重なるものがあるので、出来る限り応援する。困ったことは何でも言ってほしい、必ず解決できるからよりよいメドウズをダーリンと共に作り成長させていこう」と。ここまで言ってくれるとは思ってもいませんでした。

 

(その2へ続く)

 

 

JUGEMテーマ:アロマテラピー

成田空港で四苦八苦

メドウズからの荷物は、ロンドンヒースロー空港から日本の成田空港へ運ばれ輸入作業「通関」が行われます。その後トラックで東京都江東区にあるオリヂナル様へ運ばれることは以前のブログでもご案内をしました。いくつかのパレットに商品が載せられてくるため、輸送はすべて専門家任せ。私は東京に着いた荷物しか見たことがありません。

 

しかし7月の初旬に届いた荷物は1パレットと小さく、これなら私の車でも運べる物量だと思い、せっかくなので勉強を兼ねて成田空港に荷物を受け取りに行ってみました!

 

■ いざ成田空港へ

 

 

 

水戸から成田へは海沿いの国道51号線で約2時間の道のりです。太平洋を左に見ながら快適なドライブのはずが当日は大雨。これから起こるトラブルの数々を予兆しているかのようです。

 

図のように貨物地区は広く、フォークリフト、大型トラック、機内食を運ぶ車両など様々な人と車が入り乱れています。貨物地区に入るには身分証を出し、書類を書き行き先を告げ許可をもらわないといけません。

 

 

 

 

私たちは通関作業を住友倉庫さんに委託をしているため、まずは住友倉庫さんの事務所に行きます。しかし、ビルが多すぎてどこにその事務所があるか分かりません。ひとつの建物に、輸出入に関係する会社が50ぐらい入居しており、そのようなビルが何棟かあります。ビルに名前はあるのですが、所在一覧はないためとあるビルの受付で住友倉庫さんの場所を聞くと、ここから正反対。しかも貨物地区内は一方通行のため、一度退出をし、再度貨物地区に入場する手続きをしないといけません。守衛の方が私を覚えていてくれて、「さっきも来たよね」と苦笑い。もうこの時点で空港に来て30分経過です。

 

■ 証券をもらう

 

住友倉庫さんの事務所で、私が貨物を受け取る権利があるという証券をもらいます。ものものしいスタンプと英語がかかれており、異様な雰囲気を醸し出していますが、実際はA4の紙数枚です。

 

証券(イメージ)

 

 

証券をもらう作業はすぐなのですが、この後貨物が保管されている日本航空の建物に行かないといけません。その建物はなっなんと施設の反対!ということで、またあの守衛のおじさんに会うべく貨物地区を退出し再度入場手続きを行いました。

 

 

 

※これはあとで知ったのですが、入口近くに車を止め最初に目的の事務所に歩いていき、証券を受け取ったら車で倉庫近くに行くと何度も出たり入ったりをしなくて済むそうです。次回の教訓に・・・。

 

 

■ いよいよ荷物とご対面

 

やっとの思いで貨物が保管されているJALのビルに向かいます。入口に入るといかにも「運送業」という方が慣れた手つきで端末を操作しています。おいてあるクリップでひょいっと係の方に書類を渡してあとは座っているだけ。およそ私は場違いなところに来てしまったと思いました。しかし、JALの方は私に声をかけてくれて優しく手続きの方法を教えてくれました。事務所の中には、稲盛和夫の言葉も貼られていました。

 

いくつかのやり取りをした後、「配車担当」の方が現場の方にトランシーバーで「○○自家用車で引取りB2場所大丈夫ですか」のような指示を出し、私はそのB2に行くよう言われたのですが、あっあそこね!と納得し「わかりました」と返事をしたものの実際はえっ?となりとりあえず、倉庫のある方に車を走らせてみました。すると、その先で警察官が大きく×をしています。聞いてみると、これから先は空港の滑走路になり侵入すると逮捕されるそうで、危ないところでした。その様子を見ていたJALの作業員の方が「分かりにくくてごめんなさい。B2まで誘導をしてあげましょう」と500mくらい雨の中を走って先導してくださいました。本当に申し訳ありません。

 

フォークリフトに載せられて出てきたパレットには、メドウズの商品が15箱程度のダンボールに納められています。そこでもこのJALの方は、雨が降る中他の方と一緒に私の車への詰め込みを手伝ってくださいました。そして、空港到着からおよそ2時間半でやっと荷物を受け取ることが出来たのです。

 

 

■ 多くの人の力で手許に商品がある

 

今まで荷物が届く場面を見たことがなかったけど、実際にこんなに多くの人が携わり、荷物が手元に届くことを改めて知りました。成田だけではありません。積み込みのロンドン、時には経由地の空港等見えないところで多くの人々がメドウズの商品を届けるために努力をしてくれています。正直言うと今までは、「日本までの輸送費が高いな」と漠然と思っていましたが、自分で体験をしてみてこれだけの人がかかわっているのを知るとむしろ「安い」とさえ思えてしまいました。もちろん、慣れれば簡単にはなるのでしょうが、それくらい貨物を受け取ることが大変だとは思いませんでした。

 

 

貨物地区入口にいた守衛さん、住友倉庫さん、JALの方。皆さんがとても親切にしてくれて、無事に貨物を受け取ることが出来ました。そして、改めてイギリスから日本まで商品が届くことの大変さを知りました。本当にありがとうございました。

 

JUGEMテーマ:アロマテラピー